京都に住んでいた頃は、毎日何気なく使っていた言葉だけど、他の地方の人から見ると意外と変だったりするみたいですね。ここでは、これが京都では普通なんだっていう、京都人の基礎を学んでほしいと思います。実際は、自分でもどれが関西弁なのかよく分かっていないです。
今現在の京都言葉や関西弁は、や抜き言葉を筆頭に伝統的な形を保てていません。ですから、僕自身も正しい形の関西弁というのは、知らないかもしれません。文化や話し言葉というものは、常に変わりゆくもの。京都市内でも、微妙に異なるぐらい繊細で影響を受けやすいものです。
それをご承知の上で、僕が体験した関西弁を少しでも多くの人に、興味を持って見ていただけたらいいなと思います。
確かな情報ではないですが、だいたい皆さんこのように使ってます。知らないのもいくつかあるんじゃないですか?
あなたの日常に取り入れてみてください。
自分
かなり有名な関西弁ですよね。関西出身のの芸人によって、広められた感は強いです。
もちろん自分自身という意味もありますが、関西ではあなたの事を指します。
この言葉って結構便利なので、男女を問わず広く使われてるんじゃないでしょうか。
知り合いではあるんだけど、その人のことをなんて呼んだら言いかわからない時に使いましょう。
例としては、「自分、髪切った?」、「自分、出身どこやったっけ?」というぐあいに。
われ
関西弁を代表する、柄の悪い言葉です。中世以後から使われている用法だそうです。
我と書きますが、意味はまたしてもあなた。原理は、上の自分と同じなんでしょうね。
僕も小さいころは、誰のことを指しているのか分かりませんでした。とにかく、怒っているのは伝わってきましたが。
「われどこ見とんじゃ、ボケ」、「われが先でていかんかい」と言われないよう、気をつけましょう。
おかん
この言葉は、何弁なのか良く分かりません。関西で皆が使っているのは、確か。偏見ですが、東北や北陸でも使いそう。
おかんは、お母さん。おとんは、お父さん。「おかん、みかんとって」、そもそも我が家では両親のことは、名前で呼んでいますが。
ちなみに、ばばんつ・じじんつってのもあります。これは、完全にガイ語の部類に入るでしょう。
それぞれ、お祖母ちゃん・お祖父ちゃんです。誰か、ばばんつ・じじんつの発祥地知りませんか?
あめちゃん
これ面白いなって思った。関西特有だって知りませんでした。
あめちゃんは、ただの飴玉のことです。おいもさん・おかゆさんもその類です。
どこにでも、あめちゃんって書いてあります。なんでちゃんをつけるんでしょうね。子供の持ち物だからでしょうか?
でも関西では、よくあめ売れてます。おばさんの80%は、つねにあめを所持してます。
実際に持ってるか、確かめてみてください。「ねぇおばはん、あめちゃん持ってない?」ってね。
しんどい
これ標準語だって思い込んでた、関西馬鹿でした。しんどいって大抵の人は意味分かりますよね?
疲れているんです、体がだるいのです、そんな時にこの言葉を使ってください。
「あぁ〜、ごっつしんどいわ!やってられへんな」、やっぱり、関西弁なのかなぁ?毎日使う言葉なのに。
どす
一番有名な京都弁として認識されていますが、もはや死語です。注意しましょうね。
こんなこと言ってるのは、舞妓・芸者のみなさんだけでしょう。
京都人でもわざとちゃかして、この言葉を使ってみたりするだけです。
普段からどすを使ってる人が見たくて、祇園界隈をさまよい歩いたものです。
「どっからきはったんどすかぁ、これは度数分布表どすぇ」、代々伝わる京都限定のダジャレでした。
しんきくさい
好きな京都弁の一つ。いい意味じゃないんだけど、あまり怖い印象がありません。
行動が遅くて、もどかしい様。じれったく、苛立たしい様子。
のろのろしている人に対して、使う言葉です。何度も耳にした気がします。
「あんたしんきくさいなぁ、はよしーやぁ」、ニュアンス伝わったでしょうか?女性のほうが、よく使う言葉です。
「しーやぁ」は、主に女性が、「せーや」は、主に男が使います。英語のDoに当たります。
炊く
関西では、何でも炊きます。というより、米と風呂ぐらいしかたかない地域があるなんて、最近知りました。
全国に通じる言葉に成長はしてるけど、語源は京都にあるらしい。方言に分類されてます。
野菜はすべて炊きますね。肉類もたまに炊きます。つまり、煮るとかそういう火を通すものは、ほとんど炊くと言うようです。
「しいたけのたいたんが食べたい」みなさんもいろいろ炊いて、料理上手になろう。
やで
東京に行った時初めて、標準語じゃないことを知らされました。関東で言うところの、「〜だよ」が適訳。
この言葉を使うなといわれたら、関西人は何も喋れません。コミカルさが、なくなってしまう。
「今日、晴れやで、そやから外出るでぇ、久々やでぇ〜」、やでを日常会話の中に取り入れましょう。
あてる
パーマをかけるというのは全国共通ですが、パーマをあてると言うのは関西だけみたいですね。僕にとっては、不思議です。
パーマは、熱が髪に当たって半永久的にチリチリになるから、あてるなのです。
関西のおばちゃんは、皆仲良くチリチリです。
「ちょっとあんた、パーマのあたりが弱いんとちゃう?よう見てや」あたりが弱いときは、文句を言いましょう。
かなん
ちょっと、困ったとき・都合の悪いときに使います。これは、例を挙げると分かりやすい言葉です。
「かなんわ〜、服にだしがとんでもーた」、「あの人怖いし、かなんわー」、「来週かなんなー、テストがよっつ」、「かなんなぁ、金ないんか」
かなんことが起きたら、身近な人に相談しましょう。そうじゃないと、もっとかなんことになりますよ。
こないだ
このあいだが、短縮されてこないだになったようです。
本来、つい最近・先日という意味のはずだが、やや違ってきているのが京都(関西)。
何年も前の話をこないだのことと言っています。おっさんが、「わしこないだ、生まれてん」というように。
十年前のことも昨日と表現するのは、京都人特有でしょう。かなり利用頻度の高い言葉です。
ややこしい
本来の意味は複雑でこみいっている様を指すはずですが、関西ではちょっと異なります。
ややこしい人ってどんな人か分かりますか?とにかく会いたくない人です。会うと、ややこしいことが起こるからです。
「あっち見てみ、ややこしい人入ってきたで」、ややこしい人は、かなり嫌われていますね。
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